郡山総合体育館(郡山市)で行われているインターハイ柔道競技は日程4日目の11日、女子団体戦に引き続き女子個人戦48kg級、52kg級、57kg級の競技が行われました。
52kg級は2月のグランプリ・デュッセルドルフで優勝するなど既に活躍の場をシニアの国際大会にまで広げている阿部詩(夙川学院高)がやはり高校生相手の試合では敵なしの優勝でした。
阿部は初戦から横四方固「一本」(2:37)、大腰「一本」(0:33)、「指導3」(2:26)、内股「一本」(2:02)と4戦すべて一本勝ち(反則勝ちも含む)で決勝に進出しました。
決勝では坪根菜々子(沖学園高)に終盤まで粘られましたが、最後はキッチリ内股で投げつけて一本勝ちでした。
阿部は終わってみれば全試合1本勝ちの圧勝でインターハイ初優勝を飾りました。 3月の全国高校選手権の個人戦に続いての優勝で、春夏連覇達成です。
この個人戦に先行して行われた団体戦は神奈川の桐蔭学園が初優勝を果たしました。同校は今大会男子団体戦も制しており、大会史上初の男女アベック優勝達成となりました。
桐蔭学園高は、3回戦で阿部詩擁する3月の高校選手権団体戦の覇者でもある兵庫の夙川学院高を退けると、続く準決勝でも素根輝擁する7月の金鷲旗高校大会を制した南筑高(福岡)等優勝候補を立て続けに撃破した勢いで、決勝でも帝京高(東京)を破り初優勝にこぎつけました。
閑話休題
兄、阿部一二三と共に東京五輪に出場し金メダルを獲るのが夢という阿部詩に立ちはだかっている52㎏級の天敵が、角田夏美です。去年の講道館杯、グランドスラム東京の決勝戦でで苦杯をなめさせられました。今年の4月の体重別では志々目愛に破れ、その志々目愛が優勝したため、掴みかけた世界柔道代表の座を角田と志々目に持っていかれてしまいました。
52㎏級のトップに君臨するための阿部詩の戦いが続きます。見据えるのは高校1ではなく、日本1、さらに世界1です。
世界一といえば、松山英樹が全米プロ最終日の前半9ホールを終わって、1打差ですが単独首位です。 悲願の日本人メジャー初制覇に向かって松山が邁進中です。