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読書 「胡椒_暴虐の世界史」 マージョリー・シェファー _血塗られた胡椒と2つの東インド会社の歴史

f0090954_06315948.jpg胡椒が出てくる落語では、「くしゃみ講釈」というのがありまして、講釈師が講釈の最中に、八百屋で買ってきた胡椒を火鉢にくべて、講釈師のくしゃみを誘い、恨みを晴らすという噺でした。 八百屋で買う胡椒の値は大したものではないという印象があります。

ところが、1世紀のローマにおいて、金や銀と胡椒が同重量で交換されたという記録もあったくらい貴重な香辛料で、実際、貨幣の代用として用いられたりもしていたようです。

塩野七生のヴェネツィア共和国の一千年を描いた「海の都の物語 第5巻」でも、ペルシアから黒海、コンスタンチノーブル経由、あるいは紅海からアレクサンドリア経由での取引をほぼ独占していたヴェネツィアが胡椒でいかに儲けていたかということが詳しく書かれていました。

そしてその金の成る実である胡椒の貴重さが、ヴァスコ・ダ・ガマのような冒険家をして、アフリカ経由の航路で胡椒をインドからリスボン、アントワープという経路を開発する大航海時代を拓くきっかけになったのです。

ポルトガルが1580年にスペインに統合され「沈まぬ太陽」と呼ばれたスペインでしたが、1588年のアルマダの海戦でイングランドに敗退した後は衰退の道をたどりました。

替わって台頭したのが、イギリス、オランダ等のプロテスタント国です。オランダは1581年にスペイン国王フェリペ2世の統治権を否認し、1600年頃までに北部7州はネーデルラント連邦共和国として実質的に独立を果たしていました。

1600年にはイギリス東インド会社がエリザベス1世から特許状を与えられ、その2年後にオランダ東インド会社が設立されます。

設立当初、スパイス取引の特許状を与えられただけのイギリス東インド会社に対し、オランダの東インド会社はオランダの国そのものでした。外国の指導者との条約交渉権限も与えられていましたし、兵を雇って、外国の地に要塞を建て、船を武装することもできました。基本的には軍隊まで擁した会社で、植民地政策も実施できたのです。インドネシア等の胡椒栽培に恵まれた土地はいち早くオランダに占められます。その繁栄ぶりは、一大海上帝国といった様相で、17世紀の東南アジアでの胡椒取引の支配者はオランダ東インド会社だといっていいほど、イギリス東インド会社との開きがありました。

さらに、イギリスの東インド会社が、航海一巡りだけの単発ベースでの資金集めだったのに反し、オランダ東インド会社は、一航海貿易単位の資金集めではなく、会社が永続的に貿易をするという前提で、出資者の投資も10年単位の長期投資という縛りをつけました。

イギリスの東インド会社も、1657年に議会が介入し、一航海が終わるたびに出資金+分配金を投資家に返す資本分割を止め、株主への配当金は収益部分だけから行う、いわゆるオランダ東インド会社方式に変えました。オランダの東インド会社が世界最初の株式会社と言われた所以もそのあたりにあります。

オランダは、その資金力の大きさと交渉権を持つ現地での外交力の強みを生かして17世紀の東南アジアにおける胡椒・スパイス交易で独占的な利益を上げました。17世紀はオランダの黄金の世紀であったと言えます。

ところが、イギリスの東インド会社が17世紀後半から巻き返し始めますと、大量の胡椒が欧州市場に出回って、胡椒の値段が下がり、一時は400%の利益を生んだ胡椒交易の旨みが薄れてきてしまいます。17世紀後半に3度に渡って行われた英蘭戦争もオランダ東インド会社には痛手でした。

17世紀には、75%近く占めていた胡椒・スパイスの交易も、1700年に入ってくると主役をキャラコ(木綿布)に奪われ、25%近くまで落としてしまいます。17世紀に黄金の世紀と言われたオランダ東インド会社は、18世紀に入ると、急にその力を弱め、中身の乏しい空疎な飾りだけの時代という意味で「かつらの世紀」と揶揄されるに至ります。

反対にイギリス東インド会社は、イギリス政府肝煎りで、1709年に新東インド会社を設立し、旧東インド会社と合併し、強固な体制を築きました。17世紀半ばから、やがてイギリスで始まる産業革命の18世紀半ばまでの商業革命の時代をイギリス東インド会社が担うことになったのです。

やがて、交易で払っていた金銀をアヘンに変えたりして、植民地政策の出先機関、帝国主義の先鋒と呼び変えられる東インド会社ですが、大航海時代を呼び寄せる吸引力となった胡椒の魅力は17世紀で終わってしまっていたと言えます。

長崎・出島にあったオランダ商館(1609年に平戸に設置され、その後出島に移転)が、オランダ東インド会社の支店として機能していたことを知って驚きました。東南アジアで胡椒やスパイスの買い付けに支払っていた銀を主に日本で入手していたようです。

一方、イギリスは1613年に長崎、平戸に商館を構えましたが、1623年にインドネシア・アンボイナ島のイギリス商館をオランダが襲って、インドネシアでのオランダのスパイス交易独占体制を確立した後、イギリスが活動拠点をインド中心に絞った折、日本の平戸のイギリス商館も閉鎖されました。アンボイナ島事件は、アンボン事件あるいはアンボン虐殺と言われ、その商館のイギリス人のみならず平戸経由できていたと思われる日本人も殺されました。オランダの言い分では、この日本人たちがスパイ活動を行っていたということでした。利益と支配を巡るこの事件が遠因となり、17世紀後半の英蘭戦争を引き起こしたと言われています。

他に、興味を持った記述は、胡椒航路に乗っかってくる船乗りたちの食料や油に、アザラシ、ペンギン、ドードー鳥、鯨等が殺戮され、大きな頭と不格好な飛べない鳥であるドードーは絶滅の憂き目にあってしまいました。胡椒の歴史は血で赤く染まっっているとは、ヴォルテールの言葉の引用ですが、それは人間の血だけではなかったようです。

by zoompac | 2017-08-06 06:32 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
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