読書(6冊)
161003 「怒り(下)」吉田修一
161009 「小説『怒り』と映画『怒り』」 吉田修一ほか
161014 「切り捨てSONY」 清武英利
161023 「城塞(中)」 司馬遼太郎
161026 「危険なビーナス」 東野圭吾
161029 「坊ちゃんの時代(5)_不機嫌亭漱石」関川夏央、谷口ジロー
ヒト・モノ・カネとは企業を語るうえでの必須の三要素ですが、カネのためにヒトを犠牲にしてきたSONYの残念なトップの舵取りと誤った船長の舵取りに翻弄される「技術のSONY」の創業者社長の訓戒を励みに仕事に取り組もうとしている社員達の着地点なきストーリーが描かれていました。 「しんがり」という山一證券廃業のドラマと違って、SONYの物語は未だフィナーレを迎えていないって印象が残りました。
司馬遼太郎の「城塞(中)」は、主に大阪冬の陣の真田幸村を中心とする豊臣方の浪人衆の奮闘が描かれていました。家康の知略対豊臣方浪人衆の武略って構図でしょうか? しかしアメとムチを使い分ける家康の仕打ちは、知略というよりほぼ詐術によるだまし討ちと言ったほうが近いかもしれません。 豊臣方の意思決定のプロセスが淀君にあることを内通者を通じて知り尽くした狸親父家康が豊臣方の女性トップの心理を操る様を見事な筆致で描ききっていました。
映画(4本)
161004 NHKBS映画 「シックス・センス」
161006 映画 「怒り」
161013 映画 「ハドソン川の奇跡」
161025 映画 「ジェイソン・ボーン」
役者に注文を付け役になりきるよう追い込むタイプの李相日(リ・サンイル)監督の「怒り」と役者にほとんど注文をつけずリハーサルもほとんどないというクリント・イーストウッド監督の「ハドソン川の奇跡」を観ました。
「怒り」は原作も読みかなりの準備をして満を持しての観劇でしたが、軍配はクリント・イーストウッドXトム・ハンクスの「ハドソン川の奇跡」でしたね。
ちょうどWOWOWドラマの「沈まぬ太陽」(山崎豊子の同名小説が原作)を観終わったばかりだったので、日航機の御巣鷹山墜落事故の惨劇と不謹慎ながら比べてしまいました。
機械もコンピューターも作動しなくなって鉄の塊と化した飛行機の操縦という極限状況で乗客・乗員全員の命を救ったのはベテランパイロットの咄嗟の判断と熟練の技術でした。
人間の叡智はまだまだコンピューターには負けないぞ! というかコンピュータに判断させるにせよ、どんな情報をどんな形で入れるかによってコンピューターの出す結果も180度違ってしまうということに気づきにくくなっている世の中が怖いです。
TVドラマ(3本)
161017 NHK海外ドラマ 「戦争と平和」
161019 NHK海外ドラマ 「クイーン・メアリー」
161030 TVドラマ 「べっぴんさん」が面白くなってきました!
今、私が楽しみに観ているTVドラマ3本についてです。