他人と体というか人格が入れ替わる話は割と多いですね。
東野圭吾の小説「秘密」ではバス事故で亡くなった母が娘の体に乗り移る設定の物語でした。
今から約10年前ですが、新垣結衣と舘ひろしが演じる娘と父の体が入れ替わる「パパとムスメの7日間」ってTVドラマもありました。
そして今、人気沸騰のアニメ映画「君の名は」もそうですね。
私はまだ観ていませんが、彗星か隕石の影響で地方の田舎町に暮らす女子高生と東京の男子高校生が入れ替る夢を頻繁にみるって話ですね。隕石の落下で消滅した町と時間のねじれ等を織り交ぜたファンタジー・アニメと理解しています。
この「転校生」もそんな入れ替わりの話で、1982年公開の映画です。
広島県、尾道の風景の美しさに息をのみます。監督は大林宣彦で、尾道観光協会や尾道商工会議所から支援金が出たとか出なかったとか?
そして、入れ替わりの主役二人が小林聡美と尾美としのりです。当時17歳の二人の映画初主演作です。
演じた役柄は中学生です。
小林聡美が斎藤一美という中学生で尾道市のある中学校へ転校生としてやってきます。そのクラスに尾美としのり演じる斎藤一夫という漢字一字違いの男子生徒がいました。実はこの二人は幼馴染でした。
お互いの自宅の間にある神社の階段から抱き合って転がり落ちることで体と人格が入れ違うってしまい、また同じようなシチュエーションで元に戻るって単純な話なのですが、ついつい見入ってしまい夜更かししてしまいました。
小林聡美の怪演ぶりが印象的でした。男子中学生が女子中学生の体を持つわけですから、珍しそうに自分の乳をむき出しにして揉むなど、トップレスの下着姿満載でした。
「かもめ食堂」や「紙の月」等で演技派女優との印象を強くしていたので、この体当たり演技にはただただ恐れイリヤのクリヤキンでした。
これで、一応、「君の名は」を観る準備はできたけんね。(「転校生」の舞台となった尾道の方言のつもりなんじゃがの~、お~!」