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Would-be ちょい不良親父の世迷言


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TsutayaDVD 「怒りの葡萄」

f0090954_5491530.jpgこの映画で驚かされるのは、この一大流民の大移動が1934年から数年間の間に起きた出来事を描いているのであって西部劇時代の大昔ではないということです。

大流民発生の原因の一つは、ロッキー山脈から東の諸州に大砂嵐が吹き荒れたことです。もともと砂嵐地帯の乾燥地帯に異常な大嵐が起きたようです。地帯の農作物が被害にあい、地主たちは、その土地に小作農として長年住みついていた人々を追い立てようとします。キャッツと呼ばれるトラクター兼ブルトーザーのような機械が1台で小作人の15人分くらいの働きをするとかで、農業の機械化への端境期に自然の猛威の砂嵐被害が重なったのです。

オクラホマ州だけで25万という巨大な流民を生みました。追い立てられた賃金労働者たちは、家財を売って手に入れたおんぼろトラックに寝具と食べ物を積み込み3000㎞も離れたカリフォルニア州を目指します。

主人公のトム・ジョード(ヘンリー・フォンダ)の一家もそのような流民の一部でした。彼らにとってはカリフォルニアの果樹園での労働が希望でした。

過酷なトラックの移動で、祖父も祖母も亡くした挙句にやってきたカリフォルニアでの労働市場は大量の流民流入のせいで数百人に一人という競争の激しさで、賃金は信じられないほど値下がりしていました。

元々カリフォルニアで働いていた連中は既得権を自衛すべく、オクラホマから来た流民をオーキーと呼んで差別し、団体で武装し残虐な行為も厭いません。彼らは、オーキーの前は、中国人移民に対してチンクスという蔑称で、日本人移民にはジャップという蔑称で差別しました。彼らにとって、より安い賃金でより勤勉に働くチンクスやジャップは脅威だったのです。その彼らにとってオーキーは数の脅威でした。人間の尊厳が保たれるにはあまりにも短時間であまりにも巨大な数の流民の入植でした。

アメリカのこうした差別の行い方は、ちょうど日本の柔道部のような体育系クラブが、歓迎の名目の下、秩序と規律を正すため?先輩が新入部員をしごくことに似ています。しごかれた新入部員が上級生になって新たに入部した新人をいじめるようなものですね。そうした記述が司馬遼太郎氏の「アメリカ素描」にありました。

ただ、25万人のオーキーの流入の脅威はそのような悠長なものではありませんね。

待遇改善のため労働者を組織しようという活動をはじめた友達を地主に雇われた警備員に撲殺され、そこに居合わせた主人公はその警備員を殺害し、家族と別れ地下に潜るところでこの物語は終わっていました。

原作は、アメリカ合衆国の作家ジョン・スタインベックによる同名の小説です。この小説により、スタインベックは1940年にピューリッツァー賞を受賞しました。後のノーベル文学賞受賞(1962年)も、主に本作を受賞理由としています。

映画は、1941年の第13回アカデミー賞で、ジョン・フォードが監督賞を、お母さん役のジェーン・ダーウェルが助演女優賞を受賞しています。他に5部門がノミネートされました。

題名の「怒りの葡萄」の意味は、映画にもちらっと出てきますが、原作を参照すると、カリフォルニアに大量の果実や穀物が実っているのに、そして一方には飢えた人々が多くいるのに、それらの果実や穀物が収穫されず、むざむざと腐れ果てていく様子を描いているシーンに象徴されているように思えます。

労働者達は、熟れた果実を地主はむざむざ台無しにはしないだろうと憶測して労働ボイコットのストライキに入るのですが、地主たちは焦りません。労働の替えはいくらでもいますし、果実が駄目になっても需給ひっ迫すれば値が上がることを知っているからです。

彼ら大農園・大資本は、果実の価格操作も農業労働者に対する賃金操作も意のままにできるということなのです。

かくて、富めるものは一層豊かになって土地と資本を増やしていきますし、貧しいものは一層貧しくなり、わずかに持っていた農地までも失ってしまう結果になるのです。

この小説では、「貧しいものたちが、いつまでもこの状況を我慢しているわけではない。」と言っていますが、この小説が描かれた事件から80年経った今も、資本主義のもたらす貧富格差は縮んだり拡大したりを繰り返しているだけで、「怒りの葡萄」で描かれた基本構造は変わっていない気がしますね。

著者は、「人びとの目の中には、失敗の色がうかび、飢えた人びとの目の中にはしだいにわきあがる激怒の色がある。人びとの魂の中には、怒りのブドウが、しだいに満ちて、おびただしく実っていく。収穫のときをめざして、しだいにおびただしく実っていくのだ。」と多くの賃金労働者が立ち上がって「怒りの葡萄」を収穫する期が熟したような書き方をしていましたが。

私が、そもそもこの映画を観たいと思ったきっかけは、司馬遼太郎氏の「アメリカ素描」の中にあった「怒りの葡萄」についての記述です。「怒りの葡萄」の著者のジョン・スタインベックの生地カリフォルニアのサリナスを訪れた司馬氏のまるで日本の田舎町のシャッター街を見たような印象が面白くもあり哀しくもありましたが、「怒りの葡萄」の時代背景は面白く読みました。
by zoompac | 2016-08-26 05:49 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
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