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読書 「暗幕のゲルニカ」 原田マハ

f0090954_5382614.jpg司馬遼太郎氏の「街道をゆく 南蛮のみちⅠ」では、イエズス会宣教師として日本にキリスト教をもたらした、バスク人のフランシスコ・ザヴィエルが学生時代を過ごしたパリから入り、やがてフランスとスペインの国境となるピレネー山脈を越え、彼の生誕の地バスク地方を訪れます。

人類史をひもとくと、このバスクの地は、人類がさきに存在して、国家があとからきました。先住民であるバスク人を、国王たちはほったらかしにして税金でさえとりにこなかったそうです。

このバスク的のんびりさが打ち破られるのは、20世紀のスペインに出現したフランコ政権によってであると司馬氏は書いています。(ザヴィエルの生きた16世紀にも、バスクの地を巡って、スペインとフランスが戦って、スペインが勝ったという事件がありました。ザヴィエル城の城主だったお父さんはフランス側について敗走の折亡くなったようです。)

第一次世界大戦後、スペインの政情は混乱します。1931年に王政が倒れ、共和制が出現しました。やがて、フランコ将軍がファッシズムの立場から共和制を打ち破るべく軍事反乱を起こします。(時代は違いますが、フランスの王政が倒れ、共和制になってギロチンの恐怖政治の後、ナポレオンが台頭した流れに似ています。)

そして、同じファッシズムということで、ヒトラーとムッソリーニがフランコに武器を供与して支持します。一方、世界の中のあらゆる民主勢力は共和制政府を応援し、ファシズム対民主勢力の代理戦争の様相をもったこのスペインの内乱は1936年から1939年まで続いたのです。ヘミングウェイが「誰がために鐘は鳴る」を書いた動乱です。

その動乱の中、1937年4月29日に惨劇が起きます。バスク地方の最古の町、文化伝統の中心ゲルニカを、ヒトラーとムッソリーニの空軍が数千発の焼夷弾を投下し焼き尽くしたのです。

その事件に遭遇したピカソは、1937年5月25日から六ヵ月開催されたパリの万博のスペイン共和国のパビリオンの目玉として展示された縦3.5m、横7.8m「ゲルニカ」を描き上げるのです。

そこには、死んだ子供を抱いて泣き叫ぶ母親。戦慄して振り返る牡牛、折れた剣を握りしめて息絶えた兵士、腹を切り裂かれいななきわめく馬、灯火を掲げて窓から身を乗り出す女、驚いて駆け出す女、両手を高く上げて天を仰ぐ女、燃え上がる炎が描かれています。そしてモノクロの巨大な画面に、ひといろの痛々しい赤は、牡牛の目からこぼれ落ちる赤い涙という演出が施されていました。実は、その赤い涙は着脱可能な赤い紙片です。ピカソの世界で一番小さな「作品」とも言えますね。

ストーリー自体は、ピカソ、というよりピカソの愛人ドラ・マール(画家で写真家)と、現代に生きるピカソ研究者で夫を9.11で亡くした米在住の日本人女性を主人公に、名画〈ゲルニカ〉が生まれた背景の物語と、9.11後の米国軍イラク侵攻の頃、反戦の象徴としての「ゲルニカ」を目玉にMoMAで「ピカソの戦争」と銘打った展覧会開催にこぎつける物語をを往復しながら進む展開です。

約65年を隔てる二つの異なる物語に、登場する人物が現れたりしてまことにスリリングな展開です。

エンディングは、これは読む人によって賛否両論でしょう。

多くを語らないのです。ですから、気になる個所がいくつも語りつくされないまま終わってしまいます。

映画を観終わった後のエンドロールを眺めながら、余韻を楽しむのではなく、さらに自分の頭の中に広がる物語のその先の顛末を自分なりに想像を膨らませていくという、そんな感じの読書になりました。

映画好きの原田マハさんによる大胆な試みがこの小説に観られますが、そこらへんを直木賞選考委員の先生方が評されるのか、興味は尽きません。

私には、丁寧に描かれた物語が突然切り上げられたような感じがやや唐突で残念な作品に映ってしまいました。面白い試みですが、前半、中盤、後半のバランスがちょっと悪いかなって思いました。
by zoompac | 2016-07-04 05:38 | 読書・映画・音楽 | Comments(0)
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