109シネマズ木場で観ました。
動物たちが高度な文明社会を築いた世界「ズートピア」を舞台に、ウサギの女の子ジュディが夢をかなえるために奮闘する姿を描いたディズニーアニメーションです。監督は「塔の上のラプンツェル」のバイロン・ハワードと「シュガー・ラッシュ」のリッチ・ムーアでした。
どんな動物も快適な暮らしができる環境が整えられた世界「ズートピア」ということですが、そうしたタテマエの裏に、肉食動物と草食動物のホンネが見え隠れしています。
人種差別その他の問題を巧みに動物の世界に置き換えて描き、含蓄のある物語になっていました。テーマは多様性の社会における共存なのでしょうね。
各々の動物たちには決められた役割があり、農場でニンジン作りに従事するのがウサギの務めでしたが、ウサギの女の子ジュディは、サイやゾウ、カバといった大きくて強い動物だけがなれる警察官に憧れていたのです。
警察学校をトップの成績で卒業し、史上初のウサギの警察官として希望に胸を膨らませて大都会ズートピアにやってきたジュディでしたが、スイギュウの署長ボゴは、そんなジュディの能力を認めてくれません。
なんとかして認められようと奮闘するジュディは、キツネの詐欺師ニックと出会い、ひょんなことからニックとともにカワウソの行方不明事件を追うことになります。
夢を追い求めて努力する女性新米警官ウサギのニックの奮闘を応援したくなりますよ。
ミステリーの要素も満載で大人も十分に楽しめる内容でした。
「一億層活躍社会」というタテマエとこの「ズートピア」のタテマエがちょっと重なってみえました。 もっともっと、このウサギのニックのような夢を信じて奮闘してくれる新人が社会に増えればいいですね。