久しぶりの銀座シネスイッチでした。 金曜日のレディス・デイだったせいか随分混んでいました。
アメリカのロングセラー小説にほれ込んだモーガン・フリーマンとダイアン・キートンが、夫婦役で初共演を果たしたドラマです。
画家のアレックスと妻のルース はニューヨーク・ブルックリンのアパートメントの最上階に新婚以来40年暮らしています。
住み始めた頃は辺鄙なところでしたが、今はお洒落な街に変貌しています。
眺めも日当たりも良く、最高の物件なのですが、エレベーターがないため、アレックスも年齢的に5階までの階段がきつくなってきました。そんな夫を気遣い、ルースはこの部屋を売り、老夫婦にふさわしい便利な家に移ることを決断します。
アレックスは、本当は家を売りたくありませんでしたが、しぶしぶ妻の考えに賛同します。 売りに出された部屋には、内覧(見学)希望者が殺到しますが、内覧日の前日に愛犬ドロシーが急病にかかり、さらに近所でテロ騒動が勃発し、老夫婦2人にとってはなんともあわただしい週末を迎えることになってしまいます。
いい時代を仲睦まじく生きた老夫婦が、金の亡者のような若い世代の連中に違和感をもちはじめ、逆襲する様が小気味よい映画でした。
私の住まいは5階ではなく2階でよかったです。 まだしばらくは階段を上れそうですから。