銀座プランタンに隣接の丸の内TOEIで観ました。
北海道出身・在住の直木賞作家・桜木紫乃が釧路を舞台に描いた短編小説が原作です。
この映画を観ると、懺悔しますけど、北海道流唐揚げ?の鶏手羽ザンギが食べたくなります。本田翼のセリフもいいです。「美味しい、お店のザンギよりなんぼか美味しいです!」うう~ん、かわいい!
愛した女性(尾野真知子)を死に追いやった過去のある完治(佐藤浩市)は、その事件から25年間、人生の終着駅かと思えるような釧路の地で誰とも関わることなく、己を罰するかのように静かに暮らしていました。
国選弁護人をしている完治はある時、椎名敦子という若い女性(本田翼)の弁護を担当しますが、それをきっかけに敦子が自宅を訪ねてくることになります。 家族に見放され、誰にも頼ることなく生きてきた敦子の存在が、完治の止まっていた心を少しずつ動かしていきます。
やがて終着駅だと思った釧路駅を始発駅として新たな人生に旅立つ完治の姿を観客は拍手で送り出す仕儀となりま~す。
監督は篠原哲雄でした。
佐藤浩市がまるで渡哲也とか高倉健を彷彿させる昭和の男の背中を巧みに演じていましたよ。黙々とザンギを揚げている姿が、懺悔しているような男の哀愁を匂わせています。初老の男の独り暮らしにちょっとだけあこがれてしまいました。 私も本田翼から褒められてみたいです。
映画の全体的なトーンも地味ですが外連味なくてよかったですよ。
確か、八重洲地下にザンギを食べさせるレストランがありましたよ。ハイボールに合わせてザンギを食べながらこの映画のシーンを頭の中で思い浮かべたいです。