昔からなんとなく日記をつけています。
読書が好きで、なんとなく読んだ本の記録などを備忘録のような形で残していました。
大学生から社会人への1970年~1988年頃はCampus NoteというA4版大学ノートを使っていました。日記だけでなく、家計、計画、思いつき、簡単な読書備忘録等を書きなぐっていました。
ただ、冊数がたまってくると保管が面倒だったり、情報を取り出すときの検索力が弱い難点がありました。
1988年にたまたま南船橋ららぽーとの文房具屋で見つけたおしゃれなTRADIXという10年日記を見つけました。
ちょうど米系銀行からの豪州系銀行への転職の時期であったこと、終わりが1999年だったことも気に入って購入しました。
新天地の職場で10年くらい仕事が続けられればいいなぁ・・・というゲンかつぎの意味合いが大きかったと記憶しています。
12000円くらいの高価な日記帳でした。 豪華な革表紙でした。 日々の出来事、読書の記録、スポーツに関する備忘禄のような感じで記帳していました。
2000年からもさらに10年継続しようと探しましたが、TRADIXという10年日記は商品として市場にはすでに出回っていませんでした。 バブルで失われた10年と共に消滅してしまったという感じでした。
いろいろ探して、手にしたのが石原8年日記2000~2007です。3800円でした。
豪家さや堅牢さには欠けるのですが機能性に富んだ工夫が気に入りました。
一覧性がいいのと後から編集のための工夫があることに加えて、年頭所感や毎月の予期等過去の記録だけでなく先々の企画などを書き込めるスペース等が多い点も気に入りました。 Campus Note程のカスタマイズの自在性はないですが日記帳として画期的なアイディアに溢れた逸品だと思いました。 出版社が鹿児島県の会社というのも気に入りました。 鹿児島のシロクマアイスや宮崎県の愛のスコールという炭酸乳飲料品がお気に入りの私としてはほっとけません。
結局この日記は2000年~2005年の6年間使い、豪州系銀行の東京支店を閉鎖する「しんがり」の仕事を終えたことをけじめとし、2006年からは同じ石原出版社の10年日記に変更しました。10年継続して働ければということで始めた10年日記でしたが、結局豪州系銀行では17年のキャリアを積ませてもらいました。
その2006年から10年目が今年です。 米系信託銀行で5年常勤監査役として働き、任期満了の後は、ITベンチャーの監査役として上場経験し、3年目を迎えようとしています。
石原10年日記、2016~2025は消費税別4800円でした。 2006~2015は消費税込4800円でしたので消費税分値上がりですが良心的な値段だと思います。
10年日記をつけることによって学んだことは、記録というものは蓄積されることによって後々みえてくるものがあるということです。
映画や読書の記録、英語学習の記録等、会計学集の記録等、記録が蓄積され情報の塊となったときみえてくるものがあるのです。
会計のバランスシートと同じです。バランスシートはある特定の日の財産の状況の記録です。 これが1年貯まって、1年前と比較分析することで変化を読み取れます。 そして1年の営業活動によって創造された付加価値で成長という経営成績の成果物を示す損益計算書のようなものを手に入れることができるのです。
日記のもつ情報の活かし方はこの時間軸を使っての整理・分析の技術次第だと思います。
そういえば、2006年から始めたブログも10年めとなっています。 こちらのデジタル情報の検索・編集はコンピュータで操作できるので格段に便利です。 ブログを描き続けることとアナログ10年日記を描き続けることとの重複感という問題はありますが、とりあえずは続けていくつもりです。
10年日記の効用としては、特に駅伝が好きになりましたね。
全国都道府県駅伝の中学生区間で目だった子が高校生屈指のランナーになり、大学生となって箱根を走り、実業団でも活躍するという15歳~25歳の10年スパンの時間軸でパノラマ絵巻を観ているような感覚なのです。 その効用はとても気に入っています。 楽しみの懐が深くなります。
さて、石原日記3代目を購入しました。 しかし、今はまだ10年日記を書き続ける自信はありますが、70歳台、80歳台になったらどうでしょう。 そのころは後10年は生き延びるぞというゲンかつぎになっているかもしれませんね。