読書(8冊)
151004「小説土佐堀川 広岡浅子の生涯」 古川智映子
151006「きょうりゅうの世界」 コナン・ドイル
151007「風雲児たち4」 みなもとたろう
151009「シートン動物記」 アーネスト・T・シートン
151014「誌上歴史座談会 関ヶ原の戦いから大阪夏の陣まで」@オール読物10月号
151015「ビッグデータ・コネクト」
151022「空飛ぶ馬」 北村薫
151028「巨鯨の海」伊東潤
女子大生「私」と円紫さんシリーズの「空飛ぶ馬」がよかったです。ミステリーなのですが、まず、人物描写がよく、心理描写も洞察が深く、したがって会話も絶妙なのです。円紫さんという落語家探偵は誰がモデルになっているのかわかりませんし、上方落語専門の私にはこれまで聴いたこともない江戸落語の演目が並ぶのですが、雰囲気がいいですね。 江戸の下町の懐かしい匂いを嗅ぐような心地よさがこの本には漂っています。私が文学部の学生というだけでなく本好きで薀蓄満載なのもお気に入りの大きな要因のひとつでもあります。 このシリーズの、「夜の蝉」、「秋の花」、「六の宮の姫君」は読んだのでひとまず飛ばして、「朝霧」を読んでいこうと思っています。
朝ドラ「あさが来た」の原作本「小説土佐堀川 広岡浅子の生涯」も興味深い作品でした。 大阪北浜駅前にある五代友厚も登場してきますし、上方落語に登場する丁稚、番頭のいる大阪船場のお店の雰囲気も、また、明治維新前後の大阪の両替商の過酷な運命も知ることができ、長年もやもやしていたことの霧が晴れたようなすっきり感をもつことができました。 山崎豊子のデビュー作の「暖簾」、直木賞受賞作「花のれん」、作家として独立した「ぼんち」「しぶちん」等のいわゆる大阪(船場)ものを読んでみたくなりました。
映画(10本)
151003「赤い玉」
151005「進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド」
151010「岸辺の旅」
151011「夏をゆく人々」
151019「先生と迷い猫」
151020「顔のないヒトラーたち」
151021「シャーリー&ヒンダ ウォールストリート街を出禁になった二人」
151023「ヴェルサイユの宮廷庭師」
151029「マイ・インターン」
151030「黄金のアデーレ 名画の帰還」
WOWOW録画「ハンナ・アーレント」の影響もあり、「顔のないヒトラーたち」や「黄金のアデーレ 名作の帰還」等「ナチス・ヒトラーによる暴挙」の後遺症を扱った作品を興味深く観ました。
歴史に真摯に向き合うドイツも、1963年のフランクフルトのアウシュビッツ裁判までは、臭いものには蓋という感じであったことがよく描かれた映画でした。ナチスによって略奪された10万点もの美術品の多くがいまだに所有権を主張する個人の元に返還されない事実にも触れることができ、時間を元に戻して無かったことにすることは不可能なんだと考えさせられる作品でした。
その他
151008「追悼 山崎豊子展」@日本橋高島屋
151027「日本IBM管弦楽団第26回定期演奏会」@