いよいよ明日にせまってまいりました。 TV朝日で午前7時から午後1時40分まで放映されますよ。
出雲では、山梨学院大アンカーニャイロの活躍で、青山学大、駒沢、東洋の三つ巴の争いの一角を崩し、青山学大に続いて第2位というポジションを勝ち取りました。
全日本大学駅伝は、出雲駅伝の6区から8区へと区間数が増えますし、全区間距離も出雲の42.6㎞に比べると倍以上の106.8kmとなります。(箱根はちなみに全10区間で全日本の倍以上の217.9kmです。)
全日本大学駅伝でのポイント区間は、1区(14.6㎞)、2区(13. 2㎞)、4区(14.0㎞)、8区(19.7㎞)です。
山梨学院は、オムワンバではなく1年生の好調ニャイロをエントリーしています。おそらく、出雲駅伝でのアンカー区間で東洋大だけでなく、駒大まで捕らえたニャイロの爆発力を期待して最長区間であるアンカー8区に起用してくると思われます。 (今朝区間エントリーを確認しましたがそうなっていました。)
山梨学院は前回まで27回参加し、2位が10回です。 アンカー8区にタスキを渡すまでできるだけ粘っていいポジションを確保する必要があります。 ちなみに去年の全日本での順位は5位でした。
箱根では何故か優勝できない駒大もこの全日本は相性がよく現在4連覇中です。
ただ去年と比べると流れを引き寄せられる大砲の数が減りました。4連覇中では、5~6人の優勝経験ランナーが翌年も残っていましたが、今年は、3年生エース中谷圭祐、西山雄介、2年生の工藤有生、去年優勝のゴールテープを切った馬場翔太の4人だけです。
力をつけてきている大塚祥平(3年)、期待のルーキー下史典の起用もあるでしょうが、鍵を握っているのは4年生の其田健也だと思います。 彼は、高校生時代、今の青山学大の四天王の1人小椋裕介、今回もエントリーできていませんが明治大の横手健と並んで3傑といっていい存在でした。村山謙太、中村匠吾等の先輩や中谷、西山等の後輩に挟まれ、弱い世代とのレッテルを貼られつづけましたが、駒大が史上初の5連覇を達成するとすれば、駒不足と思われる駒大に奇跡を起こすとすれば、其田の奮闘が必至でしょう。
今朝の区間エントリーを見ると、中谷、其田の名がありませんでしたが、直前に1区か4区にエントリーされるのでしょうね。 下は5区に配されていました。
前回2位だった明治大は、去年の経験者5人が抜けた上に、去年第5区で区間賞を獲った横手健(4年)がエントリーできていません。 やはり、文元慧、有村優樹、去年アンカーで区間賞の走りで青学大の神野大地を1秒差で抑えた大六野秀畝の明治の三羽烏が卒業した喪失感は大きいと思います。
何と言っても今回の優勝候補筆頭は、青山学大でしょう。
今年の箱根、そして10月の出雲を制した青山学大には勢いがあります。そして、去年明治大に1秒差で3位となったメンバーが6人も残っています。四天王(久保田4年、神野4年、小椋裕介4年、一色恭志3年)+秋山雄飛(3年)、渡邊心(4年)です。 箱根駅伝4区区間記録保持者の田村和希(2年)、 出雲の2区を走った中村祐紀(2年)、好調下田裕太(2年)、伊藤弘毅(4年)ととにかく選手層が厚いのです。
故障でトラックシーズン走れなかった青学四天王の久保田和真は出雲のエース区間で区間賞の走りでチームの優勝に貢献しましたし、同じくトラックシーズンを棒に振った新々箱根の山の神の神野大地も全日本のエントリーには間に合いました。全日本の主要区間である、1・2・4・8区に4人のエースを配することができる青山学大に一日の長がありそうです。
(今日、区間エントリーを確認しましたが、1区一色、2区小椋、4区久保田、8区神野です。3区に田村和希、5区に下田裕太、6区渡邊心、7区に橋本峻(4年)となっています。直前のエントリー変更は少なそうなオーダーですね。 余裕を感じます。)
前回4位の東洋大も経験者が4人卒業しました。今回も前回同様服部兄弟を中心とした組立なんでしょうね。次期エース候補としての期待の高い堀龍彦が4区に起用されています。大学三大駅伝デビューの走りに期待がかかります。不思議なことに、あれだけ箱根で優勝経験を重ねながら東洋大は全日本での優勝がありません。前回は4位でしたが、それまでは3年連続の2位だった東洋大に、悲願の初優勝はあるのでしょうか。
1区は服部勇真です。弾馬の名がありませんが、直前に4区にはいってきそうです。
青山学院大を脅かすのは、駒大、東洋大、山梨学院大になると思います。 出雲を走れなかったエース高田康暉がエントリーされた早稲田、東海あたりが次に続くのでははないでしょうか? エース横手が走れない明治は6位のシード圏内も厳しいかもしれません。 スーパールーキーの坂口裕之を1区に、好調の4年生木村慎を2区に起用しています。 明治のシード権獲得の鍵は前半で波に乗れるかどうかですね。