蓋を開けたら、アンカーに一色恭志を配する余裕のあった青学大が、先行する駒大をとらえて逆転の優勝劇を見事に演出してくれました。
2年ぶりの優勝を狙った駒大は、1区の中谷圭祐が狙い通りの区間賞でしたが、青学大の小椋も区間2位の走りで、差を思ったほど開けることができませんでした。
3区のエース区間では青学大の久保田和真に追いつかれいったんトップの座を譲ってしまいます。 駒大は5区の西山雄介が自身初の大学駅伝区間賞の走りでトップの座を取り戻しましたが、青学大の山村隼に区間2位の走りで粘られ、これまた狙ったほど差を拡げることができず、アンカー区間で逆転されてしまいました。
エース級選手の駒が駒大は一枚足りませんでしたね。 アンカー区間では伏兵の山梨学院大のドミニク・ニャイロの驚異の走りに屈し、結局順位を3位に下げてゴールすることになりました。
山梨学院大は三強の駒大、東洋をアンカー区間で退ける見事な逆転の走りでした。
4位は、1区の選手が進路を間違い区間12位と大きく出遅れた東洋大でした。 それでも2区、3区に配した服部兄弟というWエースで追い上げ、4区の口町亮が区間賞の走りで3位にまで挽回しました。 アンカーで山梨学院大のニャイロに抜かれましたが、東洋大の底力を十分アピールできたレースでした。
終わってみれば、青学大がやはり強かったという感じですね。 これに神野大地が戻ってくれば、全日本、箱根を制する三冠も夢ではないですね。
駒大のエースが中谷と西山の2枚、東洋が服部兄弟の2枚に対して、青山にはエースが神野、久保田、小椋、一色の4枚ですから強いわけですよ。