いやぁ、驚きました。環太平洋大学学生の20歳、古賀稔彦監督の秘蔵っ子です。
技は切れるというより、鉈でぶったたくという感じの力技です。体幹がしっかりしてバランスがよく受けは相当強いです。不器用な感じなのですが、寝技も強く、試合の後半で、相手がばててきたときからが梅木の本領発揮でした。
国際舞台での経験は浅く、世界ランクも23位でした。 それが、決勝戦で去年の世界選手権銅メダリストで世界ランク3位のスロベニアのアナマリ・ベレンセクに一本勝ちでしたよ。 ゴールデンスコアの延長戦にもちこみ、息があがった相手を寝技でしとめました。 相手のスタミナが切れれば切れるほど元気になっていく梅木は、相手のスタミナを自分のエネルギー源として取り込んでいくパックマンにみえました。
女子78キロ級で、阿武教子(あんののりこ)以来、12年ぶりに金メダルを日本にもたらしてくれました。
来年のリオ五輪に向けて、梅木が国際舞台で新女王の襲名挨拶をしてくれましたよ。