木場シネマで観ました。
エドワード・ムーニー・Jr.の小説「石を積むひと」を原作に、「武士の献立」「釣りバカ日誌」シリーズの朝原雄三監督がメガホンをとりました。
原作が英語で、舞台がアメリカから日本の北海道に移した映画化作品としては、山田洋次監督の「幸せの黄色いハンカチ」(原作は、コラミストのピート・ハミルコ)が有名ですね。
佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役を演じ、北海道で第2の人生を送る熟年夫婦の愛と絆を描いたヒューマンドラマでした。
朝原監督も朝原チームのスタッフも、佐藤浩市さんのお父さんの三國連太郎さんを釣りバカシリーズで長く撮り続けて来られた経験もあって、佐藤浩市さんの演技には感慨もひとしおだったようです。何もできない人嫌いの駄目亭主の役を上手く演じていました。柄本明の怪演技にも笑わせてもらいました。
樋口可南子のあの世からの手紙朗読には感動しましたよ。涙と鼻水が垂れ流し状態でした。濡れて重くなったタオルハンカチを握りしめての125分でした。久しぶりに目と心の洗浄ができました。
妻良子(樋口可南子)の死に絶望し、心を閉ざした篤史(佐藤浩市)でしたが、彼女が死の直前につづった自分宛の手紙を読んだことをきっかけに、周囲の人々や疎遠だった娘(北川景子)との関わりを取り戻していく物語です。
篤史の石積み作業を手伝う若者(野村修平)とその彼女役の回鍋肉を大口開けて食べる強烈なCMの印象が強かった杉咲花もよかったです。 杉咲花のイメージ変わりました。 彼女が主演の「トイレのピエタ」も気になっています。
大きいスクリーンで画面いっぱい美しい北海道「美瑛」の風景も満喫しました。
乾燥目に悩んでおられる方、心に保湿の潤いを求める方、お勧めです。