顔ぶれを見る限り愛知が強そうです。
ニューイヤー駅伝の優勝チームトヨタ自動車から、大石港与、田中秀行、青学の箱根初優勝に貢献した神野大地がエントリーされています。このうちから2人しか走れないなんて贅沢な悩みですよね。愛知は中学生二人とも3000mを8分40秒前後で走ります。古知野中の蝦夷森章太は全中3000mのランキング4位、矢作中の伊藤太貴はランキング12位です。高校生3人とも5000m14分20秒切です。
開催地広島もいいメンバーで強そうです。旭化成のエース鎧坂、青学の藤川拓也、中国電力の岡本直己を揃えてきました。高校生は全国優勝の世羅高生です。3人が5000m14分15秒を切っています。難があるとすれば中学生の1人が3000m8分50秒を切っていないことです。
栃木と埼玉も流れがよければ先行逃げ切りの可能性はあります。栃木は宇賀地強と明治大の横手健がいますし、中学生三島中大谷陽は3000mの8:38:35で全中ランキング3位で、暮れの全中駅伝大会で初優勝した三島中の立役者です。高校生にも白鵬大足利高の梶谷瑠哉という5000m13:57:81のスピードランナーがいます。1区高校生梶谷、2区中学生大谷、3区大学生横手・・・というオーダーは強力です。
一方、埼玉はHondaの服部翔太、設楽悠太がエントリーされていますし、毛呂山川角中の橋本龍の3000m記録は8:36:64で全中ランキング1位です。埼玉栄高校を中心とする3人も14分20秒切の記録を持っています。
高校生が強いという意味では千葉県も面白いかもしれません。八千代松陰の冨田浩之(5000m13:58:17)がいます。中学生もまあまあです。難があるとすれば、ニューイヤー駅伝の走りが今一つだった富士通の柏原竜二、日清食品の佐々木寛文の調子でしょうか?
栃木、埼玉あたりが1~2区で先行するものの、結局3区、4区以降に広島、愛知に追いつかれる展開を予想しています。
愛知本命、対抗広島で、流れがよければ、栃木、埼玉の勝算もありというところでしょうか?
男子駅伝は7区間です。1、4、5区が高校生、2区、6区が中学生、3区とアンカー7区に実業団、大学生が走ります。
1区は高校生屈指のスピードランナーが集まります。秋田工の湊谷春起、長崎諫早高の坂口裕之、栃木の白鵬大足利高の梶谷瑠哉、千葉の八千代松陰高の富田浩之等5000m14分切の選手に、暮れの高校駅伝1区区間賞の三重の伊賀白鵬高の下史典等の区間賞争いも見どころの1つです。