TOHOシネマズ日本橋で観ました。
宮沢りえが主演女優として、山路ふみ子映画賞(女優賞)、東京国際映画祭の最優秀女優賞、放置映画賞(主演女優賞)の三冠に輝きました。 日本アカデミー賞の授賞式は2015年2月27日です。 この「紙の月」ももちろん選考対象作品です。 楽しみですね。
宮沢りえ41歳の池松壮亮とのベットシーンも話題になっていました。 相変わらずの美脚、美腹でした。
原作は、直木賞作家角田光代の同名の衝撃のベストセラーです。
原田知世主演のTVドラマが私にはイマイチだったので、この映画を観るのを躊躇したのですが、観てよかったです。 主役の宮沢りえの演技にしびれました。 カメラワークで捕えられた宮沢りえの表情が素晴らしい。 おとなしく誠実そうに見える宮沢りえが、慮外の大胆な行動をとるもう一つの顔が、子供時代のエピソードとうまくかぶせてありました。 追いつめられても、しぶとくしのぎ切り、いざとなれば全力疾走の逃亡者に変貌でした。
小林聡美や近藤芳正が実に効果的な役回りを演じ、この映画を観ている者の不安をあおります。 大島優子の蓮っ葉な演技もよかったし、小林聡美のヘアスタイルと無表情なアップの表情も不気味でした。
観る前に想像していた作品より、二回りも三回りも素晴らしい映画でした。
平凡な主婦が起こした、巨額横領事件に驚き、主人公梨花(宮沢りえ)の変貌ぶりに驚いてください。宮沢りえの繊細な演技と大胆な演技、役作り、表情に「まいった!」映画でした。 銀行の制服のシワにまで気をつかっているような気がしました。 ヘアスタイルや服装の変化にも目を瞠りました。
宮沢りえの全力疾走場面では、私の胸も苦しくなってしまいました。 あの場面では、座席の私も確かに伴走して彼女の逃亡を応援していました。