読書 5冊
140906 「生きる」乙川優三郎
140913 「昨夜のカレー、明日のパン」
140914 「播磨灘物語(三)」 司馬遼太郎
140923 「戯けの舞」 伊東潤
140929 「播磨灘物語(四)」 司馬遼太郎
「生きる」乙川優三郎の短編3編のうちの第2編めの「安穏河原」が特によかったです。嗚咽の涙が経験できます。映画にしてほしい作品です。
「播磨灘物語」も今回で2回目の読了なのですが、発見することが多くてよかったです。織田信長や豊臣秀吉の城造りの発想がそれまでの防御中心の砦から交易の中心地としたことに「播磨灘物語(三)」の読後ブログ記事で触れましたが、その発想は明らかに南蛮文化の影響を受けているようです。
リスボンの立地条件をポルトガル人から聞いた織田信長が、港湾首都論の発想から京都の地に興味を示さず、大阪石山本願寺(現、大阪城)の地を欲したと推測されています。司馬遼太郎氏が、「南蛮のみちⅡ」のポルトガル編で言っています。「大航海時代の極東における記念建造物が大阪城であるとすると、その雄大な史的潮流の源であるこのリスボンにおいては、ジェロニモス修道院が代表すべきかもしれない。」安土城が残っていれば、それこそ、15世紀末のポルトガルのルネサンス、ゴチック、イスラムを混合しつつ、装飾的でありながら、煩瑣を避けているマヌエル様式の特徴を表した建物(写真のベレンの塔のような?)だったかもしれませんね。
映画 5本
140905 「バルフィ! 人生に唄えば」
140915 「舞妓はレディ」
140921 「リスボンに誘われて」
140922 「バツイチは恋のはじまり」
140928 「ジャージー・ボーイズ」
「リスボンに誘われて」が印象に残っています。私までもが、「リスボン」においでおいでされているような錯覚をおこしてしまいました。作家の檀一雄が1年余り暮らしたというポルトガル。物価は安く、入植者は拒まずというお国柄のようです。ファドを聴きながら夜な夜なお酒を飲んで老後を過ごすのってどうかな??
WOWOW映画
140909 「バクダッド・カフェ」
140917 「真実の行方」
140918 「ミッドナイト・エクスプレス」
DVD
140924 「海の上のピアニスト」
WOWOW映画とDVDのこれら4作品はかなりよかったです。それぞれの作品に収穫ありでした。