映画 「ウィークエンドはパリで」(Le Week-End)を銀座シネスイッチで観ました。
「ノッティングヒルの恋人」のロジャー・ミッシェル監督の作品です。 (私は、この監督の「恋とニュースのつくり方」(10)が好きです。レイチェル・マクアダムスとハリソン・フォードの組み合わせが粋でした。)
英国に住む大学教授のニック・バロウズ(ジム・ブロードベント)と中学教師の妻メグ(リンゼイ・ダンカン)が、結婚30周年を記念して、週末に思い出のパリに旅する話です。
かつて泊まったホテルのあまりのお粗末さの反動から、超高級ホテルのスイートルームにチェックインするはめになります。
一見、はちゃめちゃでおかしいのですが、夫婦間の会話の内容は結構辛辣で、身につまされました。
互いに傷つけあいながらも、最後には30年間闘い続けた百戦錬磨の戦友のような共闘意識で締めくくった夫婦への讃歌がテーマの映画だったと思います。
パリの観光名所も数々紹介されますので、パリ愛好家には一粒で二度おいしい映画かもしれません。凱旋門、エッフェル塔、モンマルトルの丘、モンパルナス墓地、ロダン美術館、ツシャン・リブレール書店、ポン・デ・ザール橋、パッサージュ・デュ・グラン・セール等が映し出されていました。ちなみに、彼らが泊まったホテルはプラザ・アテネでした。
30年前のこの夫婦にとって刺激的だった時代のパリを懐かしむシーンもちりばめられた興味深い作品になっています。