リチャード・ギアが主演で野心家の弁護士マーティンに扮した法廷サスペンスです。大司教殺人事件の容疑者少年アーロン(エドワード・ノートン)の弁護を買って出ますが、検事は彼の弟子で元恋人のジャネットでした。
意表をつく展開に最後まで引き込まれました。ベテランのリチャード・ギアと初出演ながら少年の心の繊細さと狂気を演じきって天才と賞されたエドワード・ノートンの新旧実力派の演技対決を堪能させてもらいました。
さすがオーディションで飛ぶ鳥の勢いをもったレオナルド・デカプリオを退けて少年アーロン役を得ただけのことはあります。1996年の作ですから、レオ様も1993年のギルバート・グレイプでアカデミー助演男優賞にノミネートされ、1996年のロミオとジュリエットの主役抜擢でノリノリだった頃です。 ちなみにエドワード・ノートンもこの「真実の行方」でアカデミー助演男優賞にノミネートされました。
驚愕の真実が明かされるラスト・シーンに恐れ入りやの鬼子母神でした。
最近の映画では、「グランド・ブタペスト・ホテル」で主人公を追っかける警部役を演じているエドワード・ノートンをみました。 こちらのエドワード・ノートンの演技もよかったです。 私にとって、この「グランド・ブタペスト・ホテル」は今年上半期の3本の指に入る映画です。 エドワード・ノートンの対比ものとしてだけじゃなく、お薦めの映画です。