左膝の術後1ヶ月半が経過しました。手術直後の順調さから一転、ひざ下に痛みもあり、体重がかかるとつらいため再び杖が手放せない状況に戻ってしまいました。
痛みの原因は2つあります。
1つは、ハムストリングスの筋力低下と硬直性が原因となって腱鞘炎というか、膝には腱鞘の鞘はないので、腱炎を起こしていました。術後の人工関節の膝に負担をかけすぎたようです。
人工関節置換手術をした人で、O脚が矯正された人にはよくありがちな炎症のようです。
専門的には鵞足炎(がそくえん)と呼ぶようです。ハムストリングは3層で、外側に1つ、内側に2つの筋肉が上下に走っています。内側は太股の裏から腱が下の腓骨の前方、すなわち膝の下の内側あたりにガチョウの足のような三俣のようになって接続されています。この膝下内側の部分を「鵞足」と呼びます。
基本的には、疲労というか「オーバーユース」が原因ですが、内股の人やX脚の人がかかりやすい炎症です。人工関節の内側の部分置換をしてO脚を矯正した人もかかりやすい炎症のようです。安静にするなり、鎮静剤を打つなどで、無理をしなければ、1ヶ月~2ヶ月で炎症は収まると聞いています。
2つめは、膝関節を360度で輪切りや縦割りで確認できるCT写真に「ネズミ」と呼ばれる骨の欠片もしっかり写っていました。丁度膝の皿(膝蓋骨)の裏側下方です。骨棘をそぎ落とすとき、一部が中に紛れ込んでしまったと医者から言われていたのでもしやとは思っていましたが、あれやこれやで術後の回復過程が頓挫しているわけです。今のところ激痛には至っていませんが、膝の違和感に多少影響しているようです。
いずれにせよ痛みというか不調の原因がわかったので今後の対処の方法も先生と相談できることだし、ひとまずは「よし!」としましょう。