お江戸日本橋亭で、第4回目の東京公演となりました。
佐ん吉さんが、古典落語の「ん廻し」からスタート。寄合酒の部分は極力端折って、田楽喰いでの「運」を呼び込むための「ん」のつく言葉探しで田楽を食べていくという話でした。
かぼちゃのことを関西では「なんきん」と言いますが、このヒントをもらった男が「パンプキン」と答えるところが大爆笑でした。
佐ん吉さんのトリが「幽霊の辻」、鉄瓶さんの一作目が骨釣り(東京落語の「野ざらし」の原話といわれています。)で、怪談噺が二作入りました。 二作とも上方落語の演目です。特に「幽霊の辻」は作者が、1977年に「桂枝雀」のために書き下ろしたもので、桂枝雀の十八番です。
佐ん吉さんは、前回の播州皿屋敷に続いて、この「幽霊の辻」も独特の間合いと声色でユーモラスに語ってくれました。大満足でした。
鉄瓶さんは、相変わらず客席との掛け合いがうまいですね。「婦人会」の噺で笑わせてくれました。彼の二作目は、彼が中学時代のいたずら話でした。 おかんのいびきを録音してそれを修学旅行のバスの中で皆に聞かせたというエピソードを基にした、新作落語の「テープレコーダー」でした。