大崎ゲートシティを歩いていますてぇっと、ふと、古今亭菊之丞さんの独演会の応募のチラシが目に入りやした。 以前も、応募でナオミ・ワッツ主演でスマトラ沖の大津波でバラバラに引き裂かれた家族の奇跡の再会を扱った「インポッシブル」という試写会の切符が当たった応募イベントなので、二匹目の泥鰌を狙うかと軽い気持ちでとりあえず興味を持って写真の応募案内をポケットに入れました。
ランチの後、一区切りの仕事を終え、2時から「内部統制システム監査」に関する講演会に出かけ、その講演会が終了した後一通のメールが舞い込んできました。
以前、上方の桂佐ん吉さんの東京公演にお誘いした方からで、予約していた人がインフルエンザでこれなくなったので鈴本演芸場での古今亭菊之丞の独演会のチケットが余っているというのです。しかも、今日の夕方のことなので無料でそのチケットを譲ってくれると言われて、のこのこ鈴本演芸場デビューをしてきましたのが昨日のことです。
恥ずかしいながらポケットに突っ込んだチラシのことはすっかり忘れており、古今亭菊之丞さんの落ち着きのある渋いながらも艶のある噺にアハアハと笑わせてもらいました。
夢金という、欲のつっぱった船頭が、娘を助けたお礼に100両をもらったところで夢が醒めるという噺がありました。独演会の引けた後、ちょっと一杯ひっかけて、家に帰った後、ポケットの中から古今亭菊之丞独演会の応募案内が出てきたときは、あっと思いましたね。夢のような話です。不思議な「古今亭菊之丞」さんとの出会いでした。