両国にある試験会場で第132回の日商簿記2級の受験しました。
特殊商品売買に関する問題が、第126回以来6回めで出題、CVP分析に関する問題が第124回以来8回目の出題でした。
第2問は、127回~131回の過去5回、伝票/特殊仕訳帳問題が交互に出題されていました。第4・5問は、128回~131回の連続4回、総合原価計算問題が出題されていました。一方個別原価計算は過去2回(130回、131回)、標準原価計算は過去4回(128回~131回)、直接原価計算(CVP分析)は過去7回(125回~131回)の出題がありませんでした。
ある意味、今回132回の出題は、出題傾向のバランス調整にウエイトが置かれていたようです。オーソドックスに基本知識を幅広く学習していなかった人には、最近の出題傾向から大きく逸脱していた今回の試験にとまどいを感じたのではないでしょうか?
第一問の5番目に、「買付計算書と共に商品の送付を受けた」という委託買付の問題が出ていました。
喜び勇んで、仕入/委託買付と書き込んだのですが、選択肢に「委託買付」がありませんでした。買付委託時に払った代金を見ると手付金ではなく前受金と表示されていました。従って、仕入/買掛金+前払金としました。
第2問は、特殊商品売買仕訳が要求される問題でした。委託販売と詩用品販売が扱われていました。委託品販売は、積送品勘定を使うものでした。発送のための諸費用を現金で払ったとありましたので、積送品/仕入+現金の仕訳が求められていました。詩用品販売は対照勘定を用いるとしながらも、勉強していた、試用販売売掛金/試用販売という勘定科目ではなく、未収金/試用仮売上勘定を使っていました。仕分けをして、売上、商品、仕入、積送品、試用仮売上の各T字勘定に転記をさせる問題でした。第126回の過去問題の第2問に似ていました。
第3問は、オーソドックスな精算表作成問題でした。火災損失+当座預金/未決算、建物/建物仮勘定+未払金、のれん償却を除いては、特に複雑な仕訳は求められていませんでした。
第4問は実際個別原価計算の仕訳問題で、実際の材料費・賃金と予定消費価格を使った材料費、予定消費率を使った労務費との差異を仕訳させる問題でした。加工費にかかわる問題もありましたが、選択肢に経費勘定がなかったので、直接経費と判断して、仕掛品勘定を使って仕訳をしました。
第5問はオーソドックスなCVP分析でした。Cost-Volume-Profit分析で、貢献利益、損益分岐点売上、営業利益目標売上等を求める問題でした。直接材料費総額も問われていました。ここは、主要材料費と買い入れ部品費だけです。補助材料費は間接材料費です。