5度目の候補作でようやく受賞されました。これまで2009年から毎年というかほぼ毎回コンスタントに直木賞候補作を量産されていました。受賞作の「蜩の記」はまだ読んでいませんが、これまでの候補作「いのちなりけり」「秋月記」「花や散るらん」「恋しぐれ」は読みました。どの作品も教養あふれる正統派の美しい物語にすがすがしい読後感が残るものばかりです。氏の初期の作品の「風渡る」や「風の王国」も結構好きな作品です。
恩田陸さんも好きな作家で、今回4度めの直木賞候補になっていましたが残念でした。「夜のピクニック」あたりで受賞しておきたかったですね。個人的には今回候補から外れていましたが荻原浩氏の作品も結構好きです。直木賞を取らせてあげたい贔屓の作家を持つということも読書の楽しみの1つです。