シリーズ10作目の新宿鮫は「絆回廊」です。1作目、2作目は面白かったのですが3作目から読んでいませんでした。どうも今回の登場人物の多くはシリーズを通して活躍しているみたいです。
ある警官に拳銃で復讐しようとする大男を追っていた鮫島は、図らずも『風化水脈』の事件で衰退した藤野組に代わって栄勇会が伸長したカラクリを知ることになります。一方、恋人の周辺には麻薬捜査の手が伸びてきます。果たして鮫島は動き出した殺人の連鎖と警官殺しを止められるのか? 恋人との関係は?
警察官としての鮫島を長く見守り擁護してきた上司、そして人間・鮫島を理解し心の支えとなってきた恋人との関係が、転機を迎えます。
大男の帰りを待ち続けた女、中国から来日した青年、彼らの絆が交錯する場に鮫島が辿り着いたとき悲劇が起きてしまいます……。 とんだ雨男というかトラブル・メーカーですね鮫島は。
次作では昇進した鮫島登場でしょうか?課長島耕作が部長島耕作になったように。 そして恋人晶とは別れてしまうのでしょうか?
忍ぶ恋こそ至極の恋と存じ候・・・ですね。