今の政治家に比べて、なんと命懸けの時代だったのだろうかと実感せざるを得ません。
そういう物騒な中で信念を貫いて、金輸出解禁に文字通り命を賭けて達成し、そして共に凶弾に倒れた、故首相浜口雄幸と故大蔵大臣井上準之助の物語です。
元首相の小泉純一郎のおじいさん、又さん大臣小泉逓相が活躍した時代でもありました。
最近の政治家が本当に小粒に見えてしまいます。
私の城山三郎のベストスリーの1つに入れました。
残りの2つは、渋沢栄一を描いた「雄気堂々」と広田弘毅を描いた「落日燃ゆ」です。近代日本の政治・経済史を描かせたら城山三郎氏はうまいですね。