日本には1000年以上続く老舗の会社が7社あるということです。
阪の金剛組は神社・寺の建築会社で飛鳥時代578年から1400年以上続く会社だそうでおそらく世界最古の老舗製造業だと思われます。
日本が侵略や内戦のなかった国だからこそで、隣の韓国・北朝鮮は200年以上続いた会社は皆無だそうです。中国には9社、インドに3社、あるそうですが、日本にはなんと3000社あるそうです。
ひげた醤油の羊の皮剥ぎ液、勇心酒造のアトピー・スマイルという米ぬか入浴液、特にセラリカ野田という蝋(ろう)の会社とカラーコピーのトナーとカイガラムシの三方一両得の話が面白かったです。
セラリカ野田はお相撲さんの鬢付け油のロウを木からとっていたのですが、情報工学を学んだ息子さんがトナーにロウを混ぜこすれにくくすぐ乾き活字がきれいなプリントを可能にしキャノンやリコーに売り込みました。
ロウは木だけから取れるものではなくかいがら虫という害虫からも取れます。この虫ははりんご・みかん等の果樹にとっては大敵です。白い泡を出し殺虫剤も効かないそうです。この泡からロウが取れるそうで、防湿剤、潤滑油としてカラーインクの材料として使われているそうです。
この会社は中国の雲南省にかいがら虫のために50万本の植林をしたそうです。ロウの採集、中国にとっては資本の投下、そして何よりかいがら虫も助かるという三方一両得の話だったと記憶しています。